矛盾とは、中国の楚の国で、矛と盾を売っていた武具屋が、「この矛はどんなかたい盾をも突き通すことができ、この盾はどんな矛でも突き通すことができない」と誇って販売していた。
しかし、「それではお前の矛でお前の盾を突けばどうなるか」と尋ねられて答えることができなかったという。
そんな故事からできた言葉なのだそうです。
2つの物事が食い違い、つじつまが合わないことを指しています。
弊社では中途社員の採用も行っているのだが、採用活動をしていると、入社動機や入社後の決意等を多く聞かされる。
家族を養う為にキチンと社員として就職したいとか、今までの経験を生かしたいとか、いろいろな動機を抱え絵応募してきます。
しかしながら、いざ退社する人間の多くは、入社後職務に就くと自分のやりたい事と違うとか、思っていた仕事内容と違うなどの理由を並べてる。
当初の家族を養う為とか、経験を生かしたいという思いは何だったのだろうかと思ってしまう。
それほど脆い思いなのか・・・。それ以外の理由があるのか・・・。
残念で他ならない。その時、私の力量不足も非常に痛感する。
しかし、そういう社員ほど、これら当初の思いが叶えられないという事以外での理由が真実で退社していく事の方が多い。
自分が他人へ話した内容は遠い昔、忘れてしまったかのだろう。
もちろん、人はその時、その時の環境等で考え方は変化している。
考え方の変化は誰にでも起きるのだから、矛盾の中をもがき続け生きているとも言える。
更生しようと思った犯罪者も世間の目や風評により、更生しようろ思った事を忘れて再び犯罪を犯し、周囲が認めてくれなかったから再び犯罪を犯したと言葉を漏らす事も多いとニュースで放送されていた事がある。
しかし、そもそも犯罪を犯す人が悪いわけである。
会社組織でもそう言える。
組織内で不正を行ったり、ズルをしたり、嘘を認めない社員が存在したら、バレた時、周囲の社員から罵声を浴びるのは当たり前の事である。
その時に自ら反省し、謝罪をしたとしても周囲の態度は元には修復しない。
修復には時間も要する。勤務態度の変化、成果を上げる等の連続技により、初めて周囲からの信頼は回復する。
しかし多くの場合、当の本人は、反省して行動を変えようと必死なのに周囲は認めてくれないと思って潰れてしまう。
事の発端が自分である事が真実ならば、まず自分の中にある矛盾に気づき乗り越えるしかないと思う。
ただただ、より一層の努力を続ける事でしか信頼残高は増える事はない。
会社組織だけではなく、家庭でも矛盾だらけの人生の中を自分たちは生きている。
自分の中の矛盾、世間の矛盾と出会う度、自分を成長させる瞬間だと思って今までとは違った行動するべきだと思います。